不眠症
寝つけない、途中で目が覚める、朝早く目が覚める、眠った感じがしない方へ。
この相談で整理すること
- 不眠症で受診を考える目安
- 背景にある生活リズム、薬、身体疾患、心理的要因
- 睡眠日誌を使った評価
- 薬だけに頼らない治療の選択肢
受診の目安
- 寝つくまで30分以上かかる日が続く
- 夜中に何度も目が覚める
- 予定より早く目が覚め、その後眠れない
- 眠れない状態が続き、日中の生活や仕事に影響している
当院でできること
睡眠日誌で整理
起床時刻、寝床にいる時間、中途覚醒、昼寝、カフェインなどを確認します。
非薬物療法
刺激制御、睡眠制限、起床時刻の固定など、CBT-Iに基づく考え方を取り入れます。
薬物療法の検討
必要時に薬を検討し、漫然とした継続を避けるため状態を確認します。
併存要因の確認
睡眠時無呼吸、むずむず脚、うつ、不安、痛み、薬剤などを必要に応じて確認します。
当院でできないこと・必要時の紹介
- 一度の診察で原因や治療効果を保証することはできません。
- 入院検査や特殊検査が必要な場合は専門施設を紹介します。
- 強い希死念慮がある場合は救急・精神科救急など緊急窓口をご利用ください。
不眠症を考えるときの基本
不眠症は「眠れない時間がある」だけで判断するものではありません。寝つけない、途中で起きる、朝早く起きる、眠った感じがしないといった夜の症状に加えて、日中の眠気、疲労感、集中しにくさ、仕事や生活への影響を一緒に確認します。
背景には、体内時計のずれ、睡眠時無呼吸症候群、痛み、頻尿、うつや不安、薬剤、カフェイン、夜勤、寝床で長く過ごす習慣などが隠れていることがあります。薬だけでなく、生活と睡眠のつながりを見ることが重要です。
用語の説明
| 入眠困難 | 寝床に入ってから眠るまでに時間がかかる状態です。原因は心理的緊張、体内時計、光、カフェイン、寝床時間の長さなどさまざまです。 |
|---|---|
| 中途覚醒 | 夜中に何度も目が覚める状態です。睡眠時無呼吸、痛み、頻尿、アルコール、薬の影響も確認します。 |
| 早朝覚醒 | 予定より早く目が覚め、その後眠れない状態です。生活リズム、気分、年齢、薬などを含めて見ます。 |
| 熟眠困難 | 睡眠時間はあるのに眠った感じがしない状態です。主観と客観記録にずれが出ることがあります。 |
| CBT-I | 不眠に対する認知行動療法の考え方です。睡眠日誌、寝床時間、起床時刻、寝床の使い方などを整理します。 |
| 睡眠日誌 | 就寝、起床、昼寝、カフェイン、薬、眠気などを記録する表です。治療方針を考えるための材料になります。 |
診療で確認すること
睡眠の型
入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠困難のどれが中心かを確認します。
生活リズム
起床時刻、休日の寝だめ、昼寝、光、スマートフォン、運動、食事を確認します。
服薬と嗜好品
睡眠薬、抗不安薬、痛み止め、カフェイン、アルコールなどを確認します。
併存疾患
睡眠時無呼吸、むずむず脚、気分、不安、痛み、頻尿などを確認します。
根拠に基づく診療の考え方
CBT-Iを重視
慢性不眠では、睡眠薬だけでなく、睡眠日誌、刺激制御、睡眠制限、認知面の整理を組み合わせるCBT-Iの考え方が重視されています。
薬は目的を明確に
薬物療法を使う場合も、寝つき、途中覚醒、早朝覚醒、翌朝の眠気など、何を改善したいのかを分けて考えます。
背景疾患を見落とさない
睡眠時無呼吸、概日リズム、痛み、気分、不安、服薬、カフェインなどが不眠に見えていることがあります。
日中機能を見る
夜の睡眠時間だけでなく、日中の眠気、集中、仕事への影響を治療方針の材料にします。
参考情報:AASM 2021 CBT-I guideline、AASM 2017 pharmacologic guideline
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