概日リズム睡眠障害
朝起きられない、夜眠くならない、睡眠時間帯がずれる方へ。
この相談で整理すること
- 睡眠相後退など体内時計のずれ
- 起床時刻と光環境の調整
- 不眠症や睡眠不足との違い
- 受診前に記録しておくとよい情報
受診の目安
- 夜遅くまで眠くならず、朝起きられない
- 休日に睡眠時間帯が大きく後ろへずれる
- 学校や仕事の開始時刻に間に合わない
- 海外出張や夜勤後にリズムが戻らない
当院でできること
睡眠リズム評価
睡眠日誌や生活パターンを確認し、睡眠時間帯のずれを見ます。
光環境の調整
朝の光、夜の照明、スマートフォン利用などを現実的に調整します。
勤務・生活との調整
勤務予定や通勤、家庭事情を踏まえた実行可能な計画を検討します。
必要時の治療
薬物療法や専門検査の必要性を状態に応じて判断します。
当院でできないこと・必要時の紹介
- 本人の生活背景を無視して短期間でリズムを固定することはできません。
- 小児・思春期の複雑な睡眠問題は専門医療機関を案内する場合があります。
- 勤務変更の可否を当院だけで決定することはできません。
概日リズム睡眠障害とは
概日リズムは、眠気や覚醒、体温、ホルモンなどに関わる体内時計のリズムです。このリズムと、学校・仕事・家庭の時刻が合わなくなると、夜眠れない、朝起きられない、日中に強い眠気が出ることがあります。
「怠け」や「気合い不足」として片づけるのではなく、睡眠時間帯、光を浴びる時間、休日の過ごし方、夜勤や出張、服薬を含めて整理します。
用語の説明
| 体内時計 | 体の中にある約1日周期のリズムです。光、食事、活動、社会生活の時刻に影響されます。 |
|---|---|
| 睡眠相後退 | 眠くなる時刻と起きられる時刻が後ろへずれ、夜遅くまで眠れず朝起きにくい状態です。 |
| 社会的時差 | 平日と休日で睡眠時間帯が大きくずれ、体内時計が乱れやすくなる状態です。 |
| 光療法 | 光を浴びる時刻を調整し、体内時計に働きかける方法です。実施時刻を誤ると逆効果になることがあります。 |
| メラトニン | 睡眠と体内時計に関わるホルモンです。使用を検討する場合は、時刻、量、背景疾患を含めて医師が判断します。 |
診療で整理すること
平日と休日
起床時刻、就寝時刻、休日の寝だめの差を確認します。
光環境
朝の光、夜の照明、スマートフォン、遮光の状況を見ます。
勤務・学校
開始時刻、通勤、夜勤、早朝勤務、出張との関係を整理します。
併存要因
不眠症、うつ・不安、睡眠不足、薬の影響などを確認します。
根拠に基づく診療の考え方
光は時刻が重要
朝に光を浴びれば常に良い、夜に避ければ常に良い、という単純な話ではありません。体内時計をどちらに動かしたいかで時刻を考えます。
睡眠日誌と活動量
睡眠日誌や活動量の記録は、本人の感覚だけでは分かりにくい睡眠時間帯のずれを把握する助けになります。
メラトニンは自己判断しない
メラトニン関連薬やサプリは、時刻を誤ると狙いと逆方向に働くことがあり、背景疾患や併用薬も確認します。
生活に合わせて設計
学校、仕事、通勤、家族の都合を無視した計画は続きません。実行可能な起床時刻と光環境を重視します。
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