概日リズム睡眠障害

Circadian Rhythm

概日リズム睡眠障害

朝起きられない、夜眠くならない、睡眠時間帯がずれる方へ。

この相談で整理すること

  • 睡眠相後退など体内時計のずれ
  • 起床時刻と光環境の調整
  • 不眠症や睡眠不足との違い
  • 受診前に記録しておくとよい情報

受診の目安

  • 夜遅くまで眠くならず、朝起きられない
  • 休日に睡眠時間帯が大きく後ろへずれる
  • 学校や仕事の開始時刻に間に合わない
  • 海外出張や夜勤後にリズムが戻らない

当院でできること

01

睡眠リズム評価

睡眠日誌や生活パターンを確認し、睡眠時間帯のずれを見ます。

02

光環境の調整

朝の光、夜の照明、スマートフォン利用などを現実的に調整します。

03

勤務・生活との調整

勤務予定や通勤、家庭事情を踏まえた実行可能な計画を検討します。

04

必要時の治療

薬物療法や専門検査の必要性を状態に応じて判断します。

当院でできないこと・必要時の紹介

  • 本人の生活背景を無視して短期間でリズムを固定することはできません。
  • 小児・思春期の複雑な睡眠問題は専門医療機関を案内する場合があります。
  • 勤務変更の可否を当院だけで決定することはできません。

初診で確認すること

初診では、診断名だけでなく、睡眠が生活や仕事にどのように影響しているかを確認します。

  • いちばん困っている睡眠の症状
  • 就寝時刻、起床時刻、寝床にいる時間
  • 中途覚醒、早朝覚醒、昼寝、休日のずれ
  • 日中の眠気、集中力、疲労感、運転や仕事への影響
  • いびき、無呼吸、起床時の頭痛
  • 現在の服薬、カフェイン、アルコール
  • 夜勤、残業、出張、通勤、復職予定
  • 必要な検査、治療、紹介、保険診療と自費相談の区分

概日リズム睡眠障害とは

概日リズムは、眠気や覚醒、体温、ホルモンなどに関わる体内時計のリズムです。このリズムと、学校・仕事・家庭の時刻が合わなくなると、夜眠れない、朝起きられない、日中に強い眠気が出ることがあります。

「怠け」や「気合い不足」として片づけるのではなく、睡眠時間帯、光を浴びる時間、休日の過ごし方、夜勤や出張、服薬を含めて整理します。

用語の説明

体内時計体の中にある約1日周期のリズムです。光、食事、活動、社会生活の時刻に影響されます。
睡眠相後退眠くなる時刻と起きられる時刻が後ろへずれ、夜遅くまで眠れず朝起きにくい状態です。
社会的時差平日と休日で睡眠時間帯が大きくずれ、体内時計が乱れやすくなる状態です。
光療法光を浴びる時刻を調整し、体内時計に働きかける方法です。実施時刻を誤ると逆効果になることがあります。
メラトニン睡眠と体内時計に関わるホルモンです。使用を検討する場合は、時刻、量、背景疾患を含めて医師が判断します。

診療で整理すること

01

平日と休日

起床時刻、就寝時刻、休日の寝だめの差を確認します。

02

光環境

朝の光、夜の照明、スマートフォン、遮光の状況を見ます。

03

勤務・学校

開始時刻、通勤、夜勤、早朝勤務、出張との関係を整理します。

04

併存要因

不眠症、うつ・不安、睡眠不足、薬の影響などを確認します。

根拠に基づく診療の考え方

01

光は時刻が重要

朝に光を浴びれば常に良い、夜に避ければ常に良い、という単純な話ではありません。体内時計をどちらに動かしたいかで時刻を考えます。

02

睡眠日誌と活動量

睡眠日誌や活動量の記録は、本人の感覚だけでは分かりにくい睡眠時間帯のずれを把握する助けになります。

03

メラトニンは自己判断しない

メラトニン関連薬やサプリは、時刻を誤ると狙いと逆方向に働くことがあり、背景疾患や併用薬も確認します。

04

生活に合わせて設計

学校、仕事、通勤、家族の都合を無視した計画は続きません。実行可能な起床時刻と光環境を重視します。

参考情報:AASM circadian rhythm sleep-wake disorders guideline

参考文献

  1. Clinical Practice Guideline for the Treatment of Intrinsic Circadian Rhythm Sleep-Wake Disorders、American Academy of Sleep Medicine、Journal of Clinical Sleep Medicine、2015年。
  2. 健康づくりのための睡眠ガイド2023、厚生労働省、2024年一部改訂。

まずWorkTreatで整理したい方へ

ボタンを押すと、当院が利用する睡眠と仕事の事前整理ポータル「WorkTreat」の画面に移動します。受診するか迷っている段階でも、睡眠の困りごと、服薬状況、生活リズム、勤務や出張・復職予定などを整理できます。

登録だけでは予約確定・診療開始にはなりません。診察が必要になったタイミングで、WorkTreatから診察日時の選択に進みます。WorkTreatは診断や治療方針を自動で決めるものではありません。

問い合わせフォームでは、診療予約や個別の医療相談は受け付けていません。入力・登録に費用はかかりませんが、診察料や自費相談の費用は内容を確認したうえで別途発生します。

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